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水車止まった

  春の風はささやかな歓喜の微笑を包み込んで
  栗色の長い髪に
  薄紫の木蓮の髪飾りを差し翳し
  優しげな香りを添え
  乙女の頬をなでて行く

  ・・・・ 乙女よ
  私の瞳にニンフのように映る姿に
  いつ?気づくのだろう
  木蓮の花開き始め
  香りが私のもとに届いたら
  舞い飛ぶ蝶の衣服まとった身体
  見ることが出来る

  手を広げゆるやかなターンをして
  踊り始めた乙女が
  私の呟きに答えるのは
  木陰の水車のリズムの中か

  夢深く落ちた顔ばせを見つめ
  ぬくもりだけを拾いあげる

  小川のせせらぎ遅くなり
  水車 回らなくなる
  乙女の身体包む草の中に
  水車の音聞こえない

-- ’77 「樹脂」 Chapter 暖 --


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